2023年2月22日水曜日

『飛ばないんか~い』― H3ロケット打ち上げに思う

  


実を言いますと、私、飛行機とかF1とか最先端の英知を結集した物が好きなんです。飛行機の離着陸とかF1の走行なんか延々と見続けられます。どんな人が設計し、どんな人が作り、どんな人が操っているのか、会ったこともないですけど、きっとオーラがすごい人なのでしょうね。

 先日、国産ロケットのH3が打ち上がりませんでした。私はいつ見てもカウントダウンはワクワクします。上昇中は無事に飛んでいくかドキドキします。しかし今回はワクワクの最高潮でプシュ~となり、『飛ばないんか~い』と声が出ました。

 その後、打ち上げ【中止】なのか、【失敗】なのか、認識問題でゴタゴタがありましたが、私にはひとつ思うことがありました。言い方はさておいて、現実に飛ばなかったのは何故か?新型ロケットなので試行錯誤しているでしょうし、ある程度のトライ&エラーは仕方がないと思います。しかし、開発期間が大幅に伸びていることからも、とても当初の想定通りには進んでいなさそうな印象です。

 国産ジェット機MRJも開発期間が大幅に伸び、途中で計画の見直しも入り、結局試作機だけで終わってしまいました。外国も含む政治的な思惑などがあったとしても、やはり想定から大幅に逸脱したのでは?と思います。

もはや、現代日本では最先端技術のものは想定通りには作れなくなってしまった・・・?わざと開発を遅らせるわけはないので、当初、やれると思っていたことがやれなかったのでは?あるいは無理と分かっていながらも大金をかけてやらなければならない理由があるのか?

 古くは戦艦大和や零戦を作り、戦後もmade in Japanが世界で名を馳せました。今回のMRJ~H3の流れが物づくり日本の黄色信号でなければ良いのですが・・・。少子化と教育の後退が影響してはいないでしょうか。

 義務教育が十分でないため、子どもが学ぶ楽しさや知る機会を失ってはいないでしょうか。教員から『この人数相手に納得できる水準まで教えられない』とか、『子どもが授業に付いてきているかすら把握できない』との声を聞きます。また、『勉強が難しくなってきたし、スピードが速くて追い付かない』という浮かない表情の中学生も知っています。

 お互いが『あと一人か二人、教室に先生がいたら…』と思っているわけです。塾に行かないと追い付かない教育では、少子化時代にロケットは飛ばせませんよ。置いてきぼりを放置するのは間違いなく戦力ダウンです。いくらでも交代選手がいる時代はもう終わりました。

 人を雑に扱わず、きちんと育てていく社会にシフトチェンジしましょう。少子化をとめ、教育を厚く!!

※ 今年は国産ロケット初号機の打ち上げが相次いで予定されていた。しかし、「宇宙航空研究開発機構」(JAXA)と三菱重工業が当初予定から2年遅れの2月13日に打ち上げる計画だった新型の「H3」は上げられなかった。また、民間の「スペースワン」が小型ロケット「カイロス」の打ち上げを2月末に予定していたが、こちらも今夏に延期している。「Space is Hard(宇宙は厳しい)」―宇宙関係者の共通の言葉だそうだ。

#H3ロケット #JAXA  #学ぶ楽しさ #先生が足りない

2023年2月15日水曜日

栄生駅を行きかう人に、少しでも届けたい思い


 冷気がマイクを握る手に厳しい朝。自分自身がこれまで政治に積極的に向き合った来なかった反省をこめ、「声をあげなければ…」「声をあげれば…」と呼びかけました。

#声をあげよう #名古屋市議選挙 #名古屋市西区





動画も紹介します(事務所開き)


 

2023年2月12日日曜日

わしの前県議とともにいよいよ事務所開き

 半年前、参院選で人生初の選挙活動を体験してから4回目、いよいよ自分の本番を前にして、反省をこめてお話ししました。



 今日はついに事務所開き!候補者活動を始めて
7か月、いよいよ本番なんだと身が引き締まる思いです。初めての選挙、いったいどこまでやれるのか楽しみでもあります。

 いま共産党に党首を公選で決めろという人がいて、マスコミが絡んでゴタゴタしています。地域住民の暮らしをより良くするという、私たち現場の感覚からは乖離している部分が感じられます。私たち現場は地元密着で住民の声を議会に届けることが仕事です。地方議員は住民の暮らしの向上が第一に大切なことだからです。そしてそもそも、日本共産党の理念が平和と暮らしを守る事なので、私はこの一点を大切にして選挙を戦っていきたいと思います。

 私はこれまで名古屋市で暮らしてきて生活にそれほど不便を感じたことはありませんでした。しかし、それはこれまでであって、これからも暮らしやすい街を維持するという事を考えた時に声をあげなければと痛切に感じました。

 少子化の名のもとに教育予算は削られ、財政負担が重いとの事で福祉・医療も削られる。40年前に国と約束して払い続けてきた年金も、受け取る時になって話が違ってきており、今では『個人でも投資をしておきなさいよ』と言わんばかりのスタンスです。

 皆さんの給料が20年間も上がらないだけでなく、不安定な非正規雇用で働いている人も大勢います。何割かのビッグウェーブに乗れた人だけが生き残る世の中は豊かとはいえないと思います。

 波にノリノリではない人は是非私たちと一緒に未来を作りませんか?自分が高齢になった時に【自己責任】で切り捨てられる世の中ではなく、お互いに支え合い、それぞれに居場所や役割がある温かい社会を私は望んでいます。

#名古屋市議選挙 #支え合い #地方議員は住民の暮らしの向上が第一

2023年2月7日火曜日

4人に1人だけで選出。もったいなかった!知事選

 


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5日、愛知県知事選挙が行われました。大村知事が145万票で圧勝でした。次点の尾形けいこさんが25万票なので約6倍の差です。

 145万人の民意というと圧倒されますが、投票率はというと36.4%なんです。前回よりも若干の投票率アップでこれです。100人中36人しか政治に参加していない。それだけ政治不信が深刻だということでしょう。

 政治参加した人のうちでは約7割が大村知事を選んでいますが、参加しなかった有権者もいれた全体からすれば25%程度の支持で当選したという事になります。わずか4人に1人の支持で愛知県の行く道が決まってしまうわけです。

 私は大村知事がどうとか、選挙結果がどうだというつもりはありません。単純にもったいないと思うのです。投票というせっかくの意見表明のチャンスを何も言わずに終わらせてしまえば、政治家は支持してくれた2~3人に対しての政策を進めることになると思いませんか?そしてそれはみんなが不安なく暮らしやすい世の中へ繋がらないと感じます。

 10人中3人にとって良い政策が、他の7人にも良いとは限りません。それどころか7人は割を食う可能性があるわけです。3人の為の政策だけでなく、他の7人の立場も考えて配慮してもらう、これが選挙という意見表明の大切さだと思います。意見を出せば政治家もより良い案を考えるでしょう。強引に押し通す不誠実な政治家は次で落選してもらえばいいし、民主主義の自浄作用は投票率アップ抜きに発揮されないと思います。

 福祉充実を願うならそう言っている候補に投票、ご自身の勤める会社が大企業なら大企業応援を言う候補に投票、子育て世帯なら教育充実を言う候補に投票、防衛が不安なら軍備増強を言う候補に投票、戦争が嫌なら戦争反対を言う候補に投票といったように、意見の表明は様々出来ます。

 戦争反対候補が票を取れば、軍備増強候補も考えますよね。教育充実候補が票を取れば、大企業応援候補も予算の振り分けを考えるでしょう。その逆もしかりです。

 改革の進まない政治への不信はあるかと思います。野党共闘が揺らぎ、地方には根強い「オール与党」体制があります。また、それをきびしく批判する私たち日本共産党も、流れを変えるまでの力を持ち得ないことが、不信がぬぐえない要因でもあることを深く省みています。だからこそ次の選挙では必ず勝利し、それを足掛かりに頼りがいある強大な日本共産党へ前進していく決意です。皆さんもぜひ日本の未来のため、多数の意見表明をお願いいたします。

2023年2月2日木曜日

弱者のやるせない最期、政治はどう向き合う?

  手もとに一枚の古い写真があります。小学校高学年から保育園までの可愛らしい5人の女の子が楽しそうな笑顔で写っています。これは私が過ごした児童養護施設のイベントの写真です。

 衝撃なのはこの5人の内、2人がすでにこの世にいないという事です。ひとりは病気で、ひとりは自殺でこの世を去りました。自殺した女の子にとってはこの写真の頃が人生のピークだったかも知れません。

 両親との死別や育児放棄・虐待などの理由で児童養護施設に入所してくる子ども達。18歳になると頼れる人もそうは居ないのに、社会のなかへ孤独に旅立ちます。右も左もわからず、ただ必死に今日を生き抜かねばならない。自分は健康診断も受けずに子育てを精一杯やっていたら病魔がすぐそこまで来ていた、社会の中に居場所を見つけられず葛藤の末に自ら命を絶った――同じ施設で暮らした身としてこの現実をどう受け止めたらよいのか・・・

 誰かが手を差し伸べたら違う未来があったはずなんです。でも誰もそうしなかった。だからこの話はここで終わりなんだとケリをつけるしかありません。しかし、3年前にコロナによって社会・経済が迷走した時、女性の自殺者が増えたそうです。経済的に困窮したり社会的な繋がりがなくなってのことだそうです。社会に絶望する前に、この話をここで終わらせないのが政治の役割ではないですか。

 今もなお世界でワースト9位という高い自殺率こそ、世の中に絶望する人が多くいる証拠です。私はそんな人たちに寄添い、代弁者として声をあげたいのです。

■国の「自殺白書」にこんなデータがあります。 2021年、男性の自殺者は1万3939人と12年連続で減少したのに、女性は7068人で2年連続で増加しました。「非正規労働者が多い女性が失業の不安や収入減に苦しんでいる」と「白書」はみています。