2023年6月2日金曜日

 


 広島サミットも終わり、今度は解散があるんじゃないかと噂されています。もし解散するなら岸田総理は最後に法案を通せるだけ通そうとしているのか、この頃の報道を見るととにかくやってしまえという強引さを感じます。

 マイナンバー法、原発60年超運転容認(GX脱炭素電源法)など、もっと議論を重ねて理解を得ることが必要だと思われる法案も次々にスピード感を持って決められていきます。さすが国民に選ばれし政府与党とその仲間たちです。我々の為に強制力を伴う法律を素早く作り上げてくださり、国民が望むことを実現してくれる・・・ ん? 国民が望んでいるのか・・な?

 福島第一原発の事故後に原発の運転期間を最長60年に制限したものを撤回して、脱炭素に有効であり、安定的な電力供給に繋がり、電力会社が自主的に安全性向上対策をしていれば60年超の運転を経産省が認可する方向ですが、安全性向上対策で想定していなかったことが起きたから事故になったんですよね?今後も自主的にやってさえいたらOKなんですね。

  安全性は原子力規制委員会が確認し、運転開始から30年以上の炉は10年以内ごとに定期検査で劣化が無いか審査するそうですが、世界的にも運転60年超の原発の検査は珍しく、どこまで危険を見逃さずにやれるか未知数です。

  安全を担保する柱として運転期間を40年(延長期間含め60年)にするという法を、福島の事故当時、自民党も公明党も賛成したじゃないですか。危ないと認識したから賛成したと思いますが、私の認識の及ばない判断だったのでしょうか?

 去年の8月、岸田総理が【原発回帰】を打ち出しました。運転延長・新規増設・再稼働促進の3本柱ですが、わずか9ヶ月で決着です。早い!日本共産党も手腕を見習ったほうがいいでしょうか?こんな次の世代に宿題を押し付けるような問題をサッと決めてしまえる指導力は、どこをどうみてもウチにはない。一部の人の意見だけすぐ通り、その結果に対して責任も取らない世の中になったら民主主義じゃないですよね。

そしてマイナンバー法です。マイナンバーカードを健康保険証と一体化し、現状は社会保障と税と災害対策のみに限定されている利用範囲を今後拡大するなどとされています。しかし、外へ持ち歩けば個人のウッカリでカードを紛失するケースは多発するだろうし、そもそも行政側のウッカリも多発していたことが明るみになっています。「人間なのでミスはある」そうですが、それらが問題にならないように運用するとか、ミスがあってもカバーできる体制が完成するまで運用を待つとか、何が何でも前に進めないとダメだという今の姿勢には疑問を覚えます。

マイナンバーの利用範囲が拡大していけば想定していなかった事故が起きる可能性は高まります。その時に誰か責任を取るでしょうか?被害者は救われるでしょうか?過去に約束した事を簡単に覆してくる人達の事を信用しろと言われても不安感は拭えません。それが政治不信そのものだと思います。入管法改正問題にもつながりますが、自分が痛くないことに関しては知らないという態度では社会は良くなりません。

これまでの私のように、弱い立場の人を軽く見る政治を看過していてはそのしっぺ返しはいつか自分に来るものと強く意識して、これからも活動していきます。