2023年11月23日木曜日

経団連の不思議

 

偉容を誇る経団連ビル

 岸田政権の支持率低迷に対して、経団連会長が「なぜ支持率が上向かないのか不思議だ」とコメントしています。防衛(ミサイル爆買い)・脱炭素(レジ袋とか)・原子力(処理水海洋放出)・デフレ脱却(デフレ脱却なのかスタグフレーションなのか・・)、キチッとした政策ばかりだそうです。各政党の政策評価では自民党を最高評価し、民主主義の維持には相応のコストがかかり、企業の政治寄付は社会貢献だからといって経団連加盟企業の献金先に自民党を推薦しています。自民党幹部が「これ以上何をしたらいいのか・・」と悩んでいると心配までして、外交(バラマキ)でも成果があるのになぜ支持されないのか、「こっちが聞きたい」そうです。

  「長年勤めている社員の給料を上げましょう。休みを取らせましょう。簡単にクビにしてはいけません。人材の使い捨てはいけません。地域社会に貢献しましょう― こうした規制は国際競争力を弱め企業を倒産に追いやるので法律を見直してください」という経団連の要求にこたえ続けた20年の結果が今です。ある経済学者は「日本人の生活はまだそこまで追い詰められていない」と言い放ちますし、本来こういった経済界の暴走から国民を守るのが政治の役割のはずです。企業の言いなりで規制緩和ばかりする政治では、明日の市民生活は真っ暗です。私が日本共産党に興味を持ったのは経団連に物言える唯一の政党だと思ったからです。

  規制緩和をしてもらい、法人税を下げ続けてもらった経団連の提言には、応能負担・所得の再分配・公平な税制を目指す文言はただの一つもありません。



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