今、愛知県全体で教員が2500人も足りていません。正規教員として採用せず、常勤・非常勤講師でお茶を濁すのが習慣になってしまったからです。必要な時だけ都合に合わせて採用。これでは学校に一体感は生まれませんし、生活を考え転職する方もいるでしょう。
こんな話がありました。ある非常勤講師の先生が三ヶ月ほど病気で休職しました。ようやく回復されたのに、今度は復帰早々に『今年度限りでもう我が校には要りません』と宣告されたのです。
単年契約の常勤・非常勤講師は途中で辞めたら無職です。ですから休職して復帰を目指したい。しかし、学校としては辞めてもらわないと代替の講師を頼めないので、病気をした講師にはすぐに辞めてほしい。そして、一度休職した講師は二度目のリスクがあるのでサヨウナラだと、こういうわけです。でも、正規教員だったなら一年休職しようが席は確保されています。二度目のリスクがあっても関係ありません。その人の穴を講師が埋めているからです。しかし講師の穴は講師で埋められない、おかしなシステムです。
そしてそもそも、休まれたら困るポジションの人を正規で雇わないのはどうなんでしょうか。先生ですよ。
不在となった担任の穴を埋める為に年度途中に非常勤から常勤になる講師もいます。また、4月から担任を任された講師が夏休み期間に行われる教員採用試験で不採用。にもかかわらず、2学期からも担任を任され続け、来年度も講師でTo be continued.
みんな、本来は正規教員として採用されるべき必要な人材なのではないですか?財源不足で予算が厳しい?大型開発事業や防衛予算増の時にはあまり言わず、教育・福祉、社会保障の話になると真っ先に言われる魔法の言葉です。大型開発や防衛予算の20%でいいのでこちらに回してもらえませんか。
---------------------------- 補足---------------------------------------
日本共産党は「小中学校の教員定数を10年間で9万人増」という政策を打ち出しています。それには最終的に数千億円が必要ですが、GDP比教育費を2.9%から3.0%へたった0.1ポイント引き上げるだけです。
岸田首相は軍事費のGDP比を欧米並みに倍加(1ポイント増)させるといいます。しかし、もともと先進国(平均4.2%)よりはるかに低く最下位の日本の教育費0.1ポイント増は大軍拡の10分の1、岸田路線を転換させればまったくたやすいことです。
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